禁煙したいあなたに送るメッセージ

●たばこの害
たばこ煙にはベンゾピレン、ニトロソアミン、ダイオキシン、ヒ素、ホルムアルデヒド、ベンゼンなどの発がん物質をはじめ、400種類以上の人体に有害な物質が含まれています。

●たばこ病
たばこによって引き起こされる病気を「たばこ病」と呼んでいますが、多くのがん、心臓病、脳血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患(COPD)、認知症などの病気の発症リスクを、平均して2から4倍に高めます。そのため、喫煙者の平均寿命は非喫煙者と比べて10歳短くなるとの報告もあります。ですから、心臓病、高血圧、糖尿病などの治療を受けている喫煙者は、まず病気の原因を作っている喫煙をやめて治療を受けるべきでしょう。一方でリスクを高めておきながら、他方でリスクを下げるための治療を受ける事は明らかに矛盾した行為です。
また、妊婦の喫煙は流産、早産、周産期死亡、未熟児の出生リスクを高め、出生児の体重は非喫煙妊婦からの出生児と比べて、平均して200gから300g低くなっています。

●受動喫煙
このほか、親の喫煙は乳幼児の突然死のリスクを高め、子供の知的発達にも影響すると報告されています。夫の喫煙はたばこを吸わない妻の肺がんのリスクを高める事が明らかとなっており、受動喫煙は周囲の非喫煙者の心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるとされています。このように、喫煙は本人だけの問題でなく、周囲の人々の健康にも影響を及ぼしていることを喫煙者は自覚すべきでしょう。

●社会的影響
たばこは社会的に見ても、日本では乳幼児の誤飲の原因、火災の原因、海のゴミ(個数)の第1位となっています。

●喫煙行動
このような健康被害や社会的被害が歴然としているにもかかわらず、平均的喫煙者は毎月1万数千円のお金をたばこに費やしています。なぜでしょう。健康被害や社会的被害を自分の事としてとらえていないからではないでしょうか。今日喫煙をやめなければ、明日100%がんになる、心筋梗塞になるという事になればほとんどの人は禁煙するでしょう。喫煙の健康被害、社会的被害は、いつかわからない未来に、また、確率的にも非喫煙者の数倍という、それほど高くない率で起こる可能性なので、多くの喫煙者には差し迫った脅威とは感じられないのでしょう。将来を予知できるのは人間にだけ与えられた能力です。この能力を普通に使えば、わざわざお金を使って病気になるリスクを高めている自分に気がつくと思うのですが、いかがなものでしょうか。
一方で、喫煙者のかなりの人が、できれば禁煙したいと望んでいます。たぶん前述の予知能力が少しは働いていることによるのかもしれません。

●禁煙外来
禁煙外来は、自分一人ではなかなか抜け出せない喫煙習慣から、個人の努力、薬、医師の指導を合わせて、禁煙のハードルをできるだけ下げようとするものです。私の外来では3カ月間の指導で9割の方が禁煙に成功しています。ぜひ一緒に頑張りましょう。

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