腎臓内科

●腎臓内科は、主として慢性腎臓病を、内科的な観点から診断と治療を行っている診療科目です。

慢性腎臓病はCKD(Chronic Renal Disease)とも呼ばれ、その定義は、
 1. たんぱく尿が出ていること(腎臓の障害がみられること)
 2. 糸球体ろ過量が60ml/分/1.73㎡未満であること
この両方、またはどちらかが3か月以上続くこと、となっています。

主要な原疾患は、糖尿病性腎症(第1位)、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などです。したがって、糖尿病、高血圧の方は特に注意が必要で、CKDの進行を抑えていかなければなりません。

治療法としては、生活習慣の改善、食事療法、薬物療法(血圧管理、血糖管理、脂質管理、貧血管理、尿毒症の毒素への対応など)が選択されます。

病状が進行して末期の腎不全になると透析導入が必要となりますが、その治療率(透析/腎移植術)は2017年報告では日本が世界最高です。患者さんの病状によって、必要な場合は、東葛クリニック病院(本院)の腎臓内科と密接に連携をとりながら診療しております。

透析導入後はご自宅近くの透析施設での維持透析となりますが、長期透析となりますと各種合併症が出てまいります。循環器疾患、骨・関節疾患が最も多く、ついで透析中合併症、消化器合併症、眼科合併症と続きます。

各種合併症に対しては、専門家による適切な対策が取られておりますが、病状説明やサプリメントを含めた追加の対応策についてもご相談に応じております。